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心游舎のfacebookにて
2020.5.20 コラム, 開催中・開催予定のイベント
婦人画報の雑誌「美しいキモノ」のfacebookページにて、はまぐり貝合展のご案内をしていただきました。ありがとうございます。是非皆さまのご来場をお待ちしております。
2019年7月 NHKワールド、コアキョウトに出演しました。
本日7月4日はこちらのページより(NHK WORLD JAPAN live と検索)
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/live/
放送時間:
① 4日(木)朝8 時30 分~ 終了
② 4日(木)午後2 時半~
③ 4日(木)夜9 時半~
④ 5日(金)深夜2 時半~
明日、5日以降2週間はこちらのページより(NHK コアキョウト と検索)
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/tv/corekyoto/
スマホか、パソコンでご覧になれます。
2019年6月 日本きものシステム協同組合様の季刊誌「るると」に、とも藤の貝覆いをご紹介いただきました。
モデルは四位笙子さん。
撮影は大山崎山荘でした。
ありがとうございました。
2019年、招福はまぐり展を開催しました。会期中はKBSラジオさんのラジオカーが来ました!たっぷりと中継してくださり、
レポーターの、いかまよ、こと井川茉代さんと楽しいひとときでした。
歌合、物合と貝合考
春日大社若宮社に残る木製磯型
貝合わせという遊びは、斎王良子内親王の「斎王貝合日記」(1040年5月6日)に記載されている物が一番古いとされます。
平安時代、貝合わせは珍しい貝を持ち寄り飾り物(洲浜)を作り、和歌を詠んで、洲浜の出来映えや、貝の優劣、和歌の善し悪しで勝敗を決める遊びでした。
斎王良子内親王の貝合わせでは貝合わせにおける洲浜の様子が記述に詳しく残されています。
洲浜とは、吉祥の雰囲気をその場に作りだす、飾り物、作り物の一種です。洲浜の他には祇園祭の山や鉾の原型となった「標の山」という飾り物、作り物があります。洲浜は歌合わせや貝合わせで用いられ、吉祥の要素を取り入れた鶴や松、蓬莱山など荘厳に飾り付け、ジオラマのように造られていました。斎王良子内親王の貝合わせでは左方、右方に分かれ、それぞれ三基づつの洲浜が造られました。右方の3つの洲浜のなかに大蛤を題材にした洲浜があり、貝合わせでも蛤を用いていたことがわかります。
公式な行事として貝合わせの記述が有るのは、1162年、二条院の后、藤原育子(父、藤原忠通)の立后の後に催された歌合、貝合わせです。天皇家、摂関家が後見となって開催されました。
藤原忠通は1135年に、春日若宮社神殿を今の場所に造営しました。
春日大社若宮社の御神宝のなかには歌合、斎王良子内親王の貝合わせの洲浜を連想させる興味深いものがあります。「国宝 若宮御料古神宝類 木造彩色磯型残欠」です。
若宮社の御神宝にはこの木造の磯型以外にも鶴や木をかたどったもの、洲浜形には釘あとも残っており、当時の歌合に用いられたものと考えられています。
春日大社には、おん祭に先立って行なわれる「装束賜り」の威儀物用いられる調度品として「千切台」や「盃台」が今に伝わっております。こういった調度品は、現代の結納飾り「島台」につながっており、日本人ならではの和様が表現されたこれからも残してゆきたい文化です。
平安時代に遊ばれた貝合わせは、同時代に遊ばれていた蛤の遊びである貝覆いの遊びの呼び名として今では一般的になっています。しかし、本来の和歌を詠んで遊ぶ歌合わせとして「貝合」の様子にルーツを持つものが、現代に「島台」として婚礼道具となっているのは大変興味深いことです。
貝覆いの遊びは、蛤の貝殻を納める貝桶、そして彩色された貝覆いが婚礼道具として、特に江戸時代には重要なものでした。しかし現代の婚礼では、婚礼のために貝桶と貝覆いを仕立てる人はほとんどいません。着物の文様として、貝桶や蛤が残っているのみです。一方結納飾りとしての島台は現代でもつくられ、使われています。
私は「島台」には、平安時代からの日本人の美意識が詰まっているように思います。その元となる「洲浜」は、日本の身近な風景を縁起の良い飾り物として造形したのが始まりでした。春日大社若宮社に残る木製磯型を見ると、平安時代末期の藤原氏の人々を息遣いを感じずにはいられません。歌合は時に権勢を表すものとして行われました。磯型などを奉納することで、歌合の盛会と自らの一族の繁栄を願っていたのかもしれません。
貝合わせと貝覆いの世界
■9月12日(水)~9月21日(金)
■休廊日9月16日(日)
■12:00~19:00
土曜・祝日・最終日12:00~17:00
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